iPhoneが水没してしまったら|修理屋のブログ
iPhoneが水没してしまったら
iPhone修理屋新宿本店です。
これまでに沢山の水没したiPhoneの修理を行ってきましたが、その経験上、アイフォンが水没してしまった時の対処を紹介してみたいと思います。
水没したiPhoneが正常に動作している場合
一見、正常に動いているiPhoneも、中を開けてみたら水がビッショリ入っていたということが多々あります。
それだけ水が内部に浸入しているのに、なぜ正常に動作しているのか?
「運」が良かっただけ、だと思います。
水没してスグに拾い上げた結果、正常に動いていただので使用を続けた結果、突然電源が落ちたということはよくあります。
ほんの一瞬、水の中に落としてしまった場合でも、水は想像以上にiPhone内部に浸入しています。
もちろん、ほとんど浸入していない場合もありますが、電源を落として、修理業者に内部クリーニングを依頼した方が無難です。
乾燥させると復活する??
ネット上では、ドライヤーで乾燥させると電源が入った!とか、お米の中に入れておくと早く乾燥するとか・・・色々な情報が掲載されています。
実際、お米の中にiPhoneを入れた状態で当店に持ち込まれるお客様も多数いらっしゃいます。
お米の中に3日間入れておいたけど電源が入らないから、なんとかしてほしい、という依頼は無数にあります。
写真は水没後すぐにお米に入れて5日間放置したiPhone6の内部です。
まだ水が目視で確認できるくらいに残っています。
程度にもよりますが、一度浸入した水は、なかなか乾かないと思っていただいた方がよいと思います。
しかも、乾燥とともに腐食も発生しますので、ただ乾かすだけでは余計に悪化させる恐れがあります。
また、時間の経過とともに基板の表面だけではなく、深いところまで腐食が進行して行き、手の施しようがなくなってしまうことも多々あります。
やはり、業者の手で、中を開けて基板などの重要な部分を取り出し、クリーニングと乾燥を行うことが、復旧への近道です。
電源が入らないので充電をしてみた
iPhoneの中には回路や電子部品が詰まった「基板」が入っています。
この基板がダメになると、データを含め、全てがダメになってしまいます。
この基板に水がついた状態で、コンセントから電流を流すとどうなるか?
良い方向には向かわないことが想像できるかと思います。
人間に例えると「感電」のイメージでしょうか。
水に落としてしまったら、程度はどうあれ、充電はしないことが重要です。
iPhoneには水が浸入しそうな箇所が沢山あります。
SIMトレイや、スピーカーの部分などは最も水が浸入しやすい箇所ですし、長年の使用によりボディ自体が歪んでいる場合、目視では確認できないような隙間がある場合も多々あります。
一瞬だけ水に落とした場合も、しばらく水に浸かっていた場合も、内部の浸水度合いは似たようなものです。
データだけでも取り出したいという場合も、お早目に業者に出されることをお勧めいたします。