水に落として水没したiphoneの修理
iphoneが水没した場合の対処法
iphone修理屋です。
当店グループ店で多い修理事例が、iphoneを水に落として水没させてしまったという例の修理です。
iphoneを水没させてしまった場合、多くの方がやってみるが、残念ながらダメだった対処法をご紹介いたします。
乾燥剤を入れて乾かしたけど動かない
乾燥剤を入れて乾かせば復活するなどといった情報が出回っています。
この対処法を完全否定はしません。水の侵入が軽微であった、ショートしてはまずい回路などに水がついていない、などであれば、復活することもあると思います。
しかし、内部の様子はまったくわかりません。
要するに、運が良ければ復活する、ということですね。
米びつにいれて乾燥する、冷蔵庫に入れて乾燥する、というのも同じ類です。
乾燥は重要ですが、iphone内部の水分は、そう簡単には抜けません。
内部の状態がわからない状況で、
水がたっぷり入っているかもしれない状況で、
「そろそろ乾いたかな・・・」と電源を入れる、あるいは充電をしてみると・・・。
助かるものも助からなくなるかもしれません。
脅すわけでも、完全否定するわけでもなく、乾燥だけで復活するかどうかは「運」です。
iphoneの中を拭いてみた
iphoneの横にある「SIMカード」を入れる所から、ティッシュの「こより」で中を拭いてみたけど、起動してくれない、というご申告。
写真はiphone6Sプラスの内部です。
赤の線で囲まれた部分が、いわゆる「基板」と呼ばれるiphoneの心臓部です。この基板上に回路が張り巡らされ、無数のICや電子部品が並んでいます。
この基板に水がつくと、起動不良などの弊害をきたします。
冒頭の「こより」で水分を拭き取れる部分は、写真の青線で囲んだ部分のみです。
基板の大きさに対して、水分が取れる(?)範囲が極端に狭いことがお分かりいただけるのではないかと思います。
ドライヤーで乾燥した
一見、有効に思える方法ですが、iphoneの内部は水が入りやすく、出にくいと考えていただければと思います。
ドライヤーの熱で、多少は蒸発するかもしれませんが、蒸発した水分の行き場がないので、結局は十分な乾燥は得られません。
何時間も、つきっきりでドライヤーをかけ続ければ、どうなるかは分かりませんが、現実的ではないですね。
iPhoneが水没してしまった場合は、やはり、中を開けて状況を確認し、基板に対して然るべく処置を行うことが、最も復旧の可能性が高いと考えます。
ただ、アップルケアなどの保証サービスに加入済みで、かつ、データはバックアップをとっているので不要、というお客様は、アップルストアやアップルの正規代理店での交換サービスをおすすめいたします。
比較的安価に、90日間保証のついたiPhoneに交換してくれますので。
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